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【吉田陽子副院長】

先日、名古屋駅のウインクあいちで行われた、緑内障治療に関するSLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)のミーティングに参加してきました!

ヨーロッパではSLTは緑内障点眼治療と同じレベルの位置付け、イギリスでは点眼治療よりもSLTを優先されています。イギリスでは、SLTを奨励し緑内障点眼を制限することで、医療費を抑制したいと考えているかも知れません。世界的には、「治療標的がなくなる前に、早めにSLTを行うのが効果的」という流れのようです。

私は今まで患者さんに「SLTというレーザーの治療があります。合併症はほとんどないのが利点です。しかし、2〜3割の人は効果がないのが欠点です。保険適応ですが、1回あたりの治療費は3割負担の方で片眼で3万円ほどです。」

効果がない可能性があるのに3万円かかってしまうのは申し訳ないため、比較的消極的におすすめしてきました。

しかし今後は
「2割ほどの患者さんには効果がありません。治療効果が得られるかどうかを推定するためには、リスパジル点眼を使用してみる方法があります。リスパジル点眼で、効果がある方であれば、緑内障レーザー治療SLTも効果が期待できます。一度リスパジル点眼を処方してみます。副作用はほとんどありません。
保険適応ですが、1回あたりの治療費は3割負担の方で片眼で3万円ほどですが、外来での手術で保険がおりる生命保険に加入している場合には、保険金がおりるようですので保険会社に確認してみてください。」
と説明するようにします。

以前からリスパジルとの関連は知っていましたが、試すことはしていませんでした。その点は反省です。

全ての緑内障の患者さんが対象ではありません。SLTを絶対にやってはいけないタイプもあります。活動性の炎症がある2次性緑内障と、血管新生緑内障です。気を付けて適応を見極めます。
緑内障点眼を煩わしく感じる方や、点眼薬にアレルギー のある方もいらっしゃいます。早期の緑内障レーザー治療の効果に今後も期待しています。積極的におすすめしていきます。

以前、書いたことがあるのですが、私自身SLTを受けています。講師の先生がおっしゃっていましたが、SLTはフィルター掃除のようなもので、定期的にすると良いそうです。
そろそろ2回目のSLTをうけようかと思っています。4月から当院で外来が始まる、高木先生に初回のSLTをしていただいたので、4月になったらお願いしようと思っています。

 

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