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【中村院長】人を遺す

明治から昭和初期に活躍した政治家、後藤新平の言葉に
「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」
という心に刺さる言葉があります。

かの名将、野村克也監督もこの言葉を大切にされていました。つまり、人は生きている以上、自分や家族が幸せになることだけを目的とせず、いかに人を育てて、その分野の発展に寄与するかが重要ということです。言うは簡単ですが、人を育てるというのはとても難しいことです。単に書いていることを教えるだけなら、受験予備校と変わりませんが、その理念を理解させ、共感してもらい、やがて一人前に、出来たら一流に、そして次を育てる指導者にする、それをなし得た者が「上」である、と野村氏は説いたのでしょう。彼はたくさんの後継者を育てた超一流の野球人でした。

さて、我々医者の使命のひとつに、自分で得た知識や技術を後進に伝えるというものがあります。自分も還暦を過ぎて、出来る限り「人を遺す」ことに、より精力をつぎ込んでいきたいと感じています。そのことを考えると、まだまだやらなくてはならないことが沢山残っています。

野村氏はこんなことも言っています。
「若い人には『夢を持て、夢を持って生きろ』この一点だけでいいと思う。『若人よ、夢を持て』それで十分だと思う。『俺は大人になったらこうなる』という明確な夢があると、本当に楽しい。俺の経験からいうとそうだ。」

若い人といると本当に楽しい。なんでもどんどん吸収していってくれる。その成長の過程を見ているだけでも、嬉しい気持ちになれます。ぜひ、若い人たちには夢を持ってどんどん成長し、この先幸せな人生を送ってほしい。これからも彼らをサポートしていきたいと思っています。

以前のブログはこちらからご覧いただけます。
https://nagoyaeye.exblog.jp

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