緑内障を専門としている医師による治療で
緑内障の進行を防ぐ
緑内障とは
緑内障は、40歳以上の20人に1人という高率な割合で起こる眼の病気です。眼の網膜神経節細胞が減少し、徐々に視野が狭くなり、最終的には視力低下を起こし失明することもある病気です。この細胞がダメージを受けると、関連する視野の一部が欠損し、徐々に進行します。一度障害を受けた細胞は、復活することはありません。そのため、緑内障によって狭くなった視野を、もとに戻すことは出来ません。
- 担当医
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眼科専門医
渡邉 三訓
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緑内障の見え方
（画像は一例です）
左目で見たとき
右目で見たとき
両目で見たとき
簡易版ノイズフィールドテスト
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01
「ノイズフィールドテストをはじめる」を押して
表示される映像から20～30センチの距離で映像を見ます。 -
02
片目を手で隠して、中央の★マークをじっと見つめます。
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03
砂嵐の中に見えづらい部分があるかどうかを調べます。
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04
もう片方の目もチェックしてください。
このような見え方であれば要注意！
（画像は一例です）
他の場所より少し暗く、かすむ部分がある
※ご注意：このチェックは、医学的診断に代わるものではありません。緑内障の診断には、医療機関での受診が必要です。不安や気になることがあれば、名古屋アイクリニックまでご相談ください。
スマートフォンではなく、パソコンなどのできるだけ大きい画面でチェックすることをおすすめします。
ノイズフィールドテストをはじめる治療法
現在の緑内障治療はすべて、眼圧を下げることでこれ以上の視野障害の進行を防ぐために行います。緑内障を初期の段階で発見し、治療を開始することで、生涯に渡って視野を維持できる可能性が高くなります。
薬物治療
緑内障の進行を抑制するために、最初に選択肢に上がるのが薬物治療です。毎日１～２回程度の点眼薬によって眼圧を下げていきます。
通常、点眼すると眼圧が下がりますが、点眼していないと眼圧が元の値に戻ってしまいます。血圧のお薬と似たイメージで、毎日欠かさず点眼することが大切です。
目標の眼圧まで下がらない場合には、点眼の種類を増やしたり、変更したりして対応します。この様な方は、より規則正しい点眼が重要です。複数の点眼薬を使用する場合には、５分以上の間隔をあけるなど、指示されたタイミングにしたがいましょう。
点眼で目標眼圧まで下がらなかったり、視野障害が進行してしまう場合には、レーザー治療や手術療法を検討します。医師の指示にしたがって、正しく点眼してください。
眼圧を下げる目薬は、一旦開始したら一生続けることが多い薬です。しかし、これまでに行われた緑内障患者さんの点眼の遵守状況を調べた調査では、約3割は点眼が決められたとおりに出来ていないことが分かっています。
手術
点眼は毎日大変な方へSLTレーザー治療
簡単なレーザー治療（SLT〔選択的レーザー線維柱帯形成術〕）で眼圧を下げることができます。治療法を早期に行うことが経済的にも治療効果としても有効であるという報告が出ています。このレーザー治療は、70%の患者様に有効で、 1回のレーザーで1～3年の効果が持続します。 毎日点眼していた目薬の本数を減らすことができ、場合によっては点眼なしで管理できる可能性もあります。
- 執刀医
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副院長・眼科専門医
吉田 陽子
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低侵襲緑内障手術iStent injectW
（アイステントインジェクトW）を用いた白内障手術
白内障手術と同時に小さな切り口からiStent injectW（アイステントインジェクトW）と呼ばれる約0.3ミリのチタン製器具を眼の中の組織に最大2個挿入することで滞った房水の流れを戻し眼圧を正常にします。白内障手術に加えて約5分～10分の追加時間で手術が完了します。アイステントインジェクトWは既に世界では多くの国で行われている手術です。日本では、早期から中期の緑内障の患者さんで緑内障薬剤を使用中に白内障を併発した場合に、白内障手術と同時に低侵襲な緑内障手術ができる器具として承認されています。（アイステントインジェクトWのみの手術を行うことはできません）。
- 執刀医
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眼科専門医
小島 隆司（オペ日：水曜AMのみ）
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この手術を行うことで、これまで使用していた緑内障点眼薬の数も減らせる可能性があるため、患者さんも点眼薬を使いやすくなり、緑内障の進行を抑制することが期待できます。この手術後に点眼薬の使用を中止した症例がすでに国内外で数多く報告されています。
※iStent injectWは金属製（チタン）ですが、将来的にMRI検査（磁気共鳴画像検査）も安全に受けられますのでご安心ください。
※この手術に関してご不明な点などありましたら担当医にお気軽にご相談ください。
iStent injectWについて
ごま粒より小さいチタン製のインプラントです。様々なインプラントが医療では用いられますが、iStent injectWはインプラントの中では最小のものです。繊維柱帯と呼ばれる、眼の中の水（房水）の流れの抵抗がある部分に挿入することで、房水がスムーズに流れるようになります。
