診察・検査の空き状況

子供の近視抑制 子供の近視抑制

大切なお子様の目に今できること

現在、日本国内の人口1億2,575万人(※)のうち、約1/3の約4,000万人が近視と推定されています。2050年には50%近くが近視になると推定されており、その近視のうち、約10%が病的疾患に関わる強度近視と予測されています。近視が進行すると手術で視力を良くすることはできますが、近視になった目の形(目の大きさなど)は治すことができません。
子供は身長が伸びる時期に眼軸長も伸びていくため、成長段階にある子供は近視を発症しやすい状態にあります。後で後悔しないようにお子さんの近視がこれ以上進行しないように今からできることを始めてみませんか。
※平成25年総務省統計局人口推計

※ Clikcroft Dl.Prog Retin Eye Res.2012 参照

近視について

目の仕組み
目の構造は、フィルムカメラに似ているといわれています。
眼には角膜水晶体という光を曲げることが出来るレンズがあり、
この2つのレンズによって眼に入った光が曲げられて網膜に焦点が合い、像として映し出されます。

近視のメカニズム

近視の多くは「眼軸長(がんじくちょう)」と呼ばれる眼の奥行きの長さが伸びすぎて、網膜にピントが合わなくなるものです。
メガネやコンタクトを装用することで、光の屈折が矯正され、網膜にピントが合います。

近視のメカニズム近視のメカニズム

近視の原因

近視は、遺伝的要因と環境要因の両方が関係すると言われていますが、近年、近視が増えているのは環境による影響が大きいと考えられています。
外で遊べる時間や場所が減ったことにより外遊びが少なくなったり、スマートフォンの普及やタブレット学習の増加により近い距離で見ることが増えたことなどこどもたちの生活環境の変化したことがその原因として考えられます。

セルフチェック

2個以上:近視になるリスクが高いと言われています。

TOMEYコーポレーションと共同開発
患者様の声から生まれた
眼軸長トレンド解析

眼軸長(目の奥行きの長さ)は身長と同じように成長期に伸びていきます。
眼軸長が伸びると近視も進みます。
診察では測定した眼軸長をグラフで表示し、その変化を医師がわかりやすく説明します。
また、診察でお見せしたグラフを印刷して無料で差し上げています。

低濃度アトロピン点眼液
(0.01% / 0.025%)

アトロピン点眼は近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が得られるとされており、 近視進行を遅らせるもっとも有効な治療法であることが分かっています(Walline JJ など)。
名古屋アイクリニックでは、0.01%と0.025%と2種類の濃度を製作しています。
オルソケラトロジーをご利用の方に近視進行抑制のためにお渡ししており、3300円の検診代に含まれています。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーとは、寝るときに特殊なハードコンタクトレンズを装着して、寝ている間に眼の角膜を矯正する治療方法です。日中はレンズをつけなくてもよいので、快適な生活が送れます(※効果には個人差があります)。
単焦点眼鏡と比較すると、オルソケラトロジーの方が36%の抑制効果があると言われています(筑波大学医学部医療系 眼科 平岡孝浩 著)。また、アトロピン点眼液0.01%の併用で近視抑制効果が高まるという研究結果が報告されています(Scientific Reports誌)。

オルソケラトロジーオルソケラトロジー

オルソK

POINT

日本初承認レンズ
日本で初めて承認されたメニコン社のレンズです。
レンズのデザインが特殊で、乱視がある方の矯正にも優れています。

POINT

リニューアルレンズ制度
1年ごとにレンズを新しくできます。

レンズ保証期間

紛失 なし
破損 解約まで保証(※)
度数変更 医師の指示のもと解約まで保証(※)
  • ※破損保証を使用する際は、割れたレンズの破片があることが条件です。
  • ※度数変更保証を使用する際は、元のレンズを回収させていただけることが条件です。

オルソケラトロジーの流れ

青い枠は来院時の流れ
緑の枠はご自宅で対応いただく内容

近視治療説明会(希望者)

お申し込みはこちらから

01

適応検査(約3時間)

持ち物
  • ・メガネ、コンタクトレンズ
  • ・保険証(※眼に疾患が見つかった場合は保険診療に切り替えさせていただきます)
  • ・クレジットカード持参(レンズ代引き落としのため毎回ご持参ください)
適応検査・診察
検査の結果、適応の有無を診察にてお伝えします。
トライアルレンズ装用
実際にトライアルレンズを装用していただき、診察でフィッティングの確認を行います。
お申込み
初期費用(22,000円)を現金にてお支払いいただきます。
レンズ装脱練習
ご本人様にレンズのはめはずしを練習していただきます。
視聴動画(※事前にご覧いただくと当日の在院時間を短縮できます)
  • 適応検査説明(2分18秒)
    適応検査説明
    (2分18秒)

02

ご注文レンズお渡し(約30分)

ご注文レンズお渡し(約30分)
適応検査から約1週間後
レンズとケア用品のお渡しレンズのケア方法の説明を行います。
(※診察・検査はございません)

03

トライ1週間検診

検査・診察
視力が出ているかチェックします。
最終意思確認
契約かキャンセルかの最終的な意思確認を行います。

04

1ヶ月検診(約30分)

検査・診察
視力が出ているかチェックします。

05

定期検診(約30分)

検診は3ヶ月ごとを目安にお越しください。

オルソケラトロジーの費用

初期費用 22,000円(現金のみ)
維持費用
※メーカーからご契約のクレ
ジットカードに毎月ご請求
片眼 3,300円
両眼 6,600円
検診代 3,300円
(現金・クレジットカード・電子決済)

リスク

夜間に光がにじむハローグレア現象が起こる可能性があります。ほとんどの方は感じなかったり、慣れてくる傾向にはありますが、中には気になる方もいらっしゃいます。

オルソケラトロジーは通常のハードコンタクトレンズと同様にレンズを角膜に装着するため表面に傷がつく可能性があります。その場合にはコロコロしたり痛みが出ますので装用を中止し受診をお願いします。

レンズの洗浄・ケア方法を怠ると角膜感染症になる可能性があります。正しいケア方法を実施すれば起こる可能性はほとんどありませんが、レンズの洗浄を怠ったり、ケースを交換せず長期間同じケースを使用する場合にはリスクを生じます。

レッドライト治療

赤色光を用いた治療は、皮膚、外傷、自己免疫疾患など様々な領域で行われています。そのような中、2014年に中国で弱視治療として赤色光を用いていた小児の近視の進行が抑制されていることが発見されました。それ以降、非常に多くの研究が行われ、2022年に眼科雑誌の中ではトップランクの米国眼科学会誌にその効果が報告され、これまでの近視進行抑制治療よりも非常に効果の高い治療として世界中で注目されています。

治療に用いる器機

赤色光を用いた近視進行抑制治療は、RLRL療法(Repeated Low-Level Red-Light therapy)と呼ばれています。日本語では「低エネルギーの赤色光を繰り返し照射する治療」と言えます。赤色光だから赤い光を何でも良いので見ていれば効果があるというものではなく、決まった強さの光を決められた時間見ることが必要です。このレッドライト治療に用いる器機は現在、オーストラリアのEyerising International社のみから提供されています。

治療に用いる器機

Eyerising近視治療用機器は
日本国内では未承認の医療機器です。

近視は眼軸長(眼の奥行きの長さ)が伸びることによって進行します。本器機はダイオードレーザー(650nm±10nm)による単一波長のレッドライト(赤色光)を放射します。この光は瞳を通って眼底に届きます。1回3分、1日2回を週5回、この器機で覗き込むと眼底血流量が増えて脈絡膜厚が増し、眼軸長の伸びと近視進行を抑える効果が証明されています。
このデバイスは、単にレッドライトを照射するだけでなく、安全かつ確実に治療が行われるように設計されています。器機はオンラインでポータルサイトと接続して治療時間や治療間隔、日数などをシステムでコントロールします。また治療担当医師によって治療が適切に行われているかの確認をします。

Eyerising近視治療用機器は日本国内では未承認の医療機器です。

器機をご家庭に貸し出しします。不安に思われるかもしれませんが、決まった時間・決まった回数しか治療ができない設計になっています。また使用中の操作はタッチスクリーンのみですので、お子様でも簡単に安心してご使用いただけます。

  • 詳しくはこちらの動画をご覧ください
    詳しくはこちらの動画をご覧ください

治療効果

2022年のYu Jiangらの報告によればコントロール群に対して1年で眼軸長の伸展を69.4%抑制、その中で治療を75%以上しっかりできた群を抽出した場合は76.8%の抑制効果を示したとされています。この抑制率は、これまでの低濃度アトロピンやオルソケラトロジーの近視進行抑制効果を大きく上回るものです。さらには21.6%の患者さんは0.05mm以上の眼軸長の短縮が確認され、これまでの他の近視治療には無い近視の進行を少し元に戻す作用も報告されています。

治療効果

治療が可能な条件

適応条件
  • •年齢:6才以上(機器のライトをしっかりと見ていただける年齢から)
  • •対象:軽度近視~強度近視眼
レッドライトの適応検査及び治療中の注意点
瞳孔が過剰に開きすぎるとライトが網膜へ悪影響を及ぼす可能性があります。
低濃度アトロピン(マイオピン)やミオピンなどは瞳孔が開く効果がありますので、レッドライトをする場合には、効果が切れるまで治療は開始できません。
低濃度アトロピン(マイオピン)は2週間中止してから、ミドリン、ミオピンは1日中止して適応検査を受けてください。
禁忌(施術ができない場合)
  • •斜視による両眼視機能異常がある場合
  • •どちらかの眼に屈折異常(近視や乱視)以外の病気、その他の全身的な病気がある場合
  • •遺伝性網脈絡膜疾患、スターガルト病、網膜色素変性症、黄斑ジストロフィーなどの家族歴がある場合
  • •光治療に対する過敏症がある場合(お試しでレッドライトを見たときに5分以上残像が残る場合)
  • •瞳孔散大(散瞳)が認められている方、またはアトロピン、シクロペントラート、トロピカミドなどの瞳孔散大を引き起こす可能性のある薬剤を投与した後は本機器を使用しないでください。(規定以上のエネルギーの光が網膜に届く可能性があります。)
  • •低濃度アトロピン点眼治療との併用はできません。点眼中の方はレッドライト治療開始までに14日間以上の休薬が必要です。

安全性

Eyerising近視治療用機器は、JIS(日本工業規格)C 60825-1:2014 規格のクラス1相当のダイオードレーザー製品です。最大出力2.5mW、照度1600Lux、瞳孔径4mm・3分間での照射で網膜に作用する最大出力は0.29mWとなり、健常な網膜であれば障害を起こさない領域のエネルギーであるため、眼球へ直接照射しても安全です。ヨーロッパのCEマーク、オーストラリアのTGA、ニュージーランドのMedsafe、イギリスのMHRAなど、すでに30カ国以上の医療規制当局(日本の厚生労働省にあたる機関)が要求する品質、安全性、有効性の基準を満たしており、さらにその他の地域においても認可が広がってきています。
短期的な副作用として、治療後に一時的にまぶしさ、一部分が見えづらくなる(閃光盲)、残像が生じることがあります。通常、治療後に3分間程度時間が経過すると、これらの症状は消失します。また、治療回数を重ねることで症状の持続時間は短くなると言われていますが、光過敏症・眼刺激などの不快感が生じた場合は、医師の判断によって本器機の使用を中止することがあります。

費用

本治療は自費診療となるため、保険診療は適応されません。

<治療費用>治療費、検査費

初年度 適応検査

11,000円(税込)

視力、屈折検査、スリット検査*、眼軸長、眼底OCT*、眼底自発蛍光等の検査・診察費用

1年間の検査費

165,000円(税込)

デバイス貸与+治療開始後1、3、6か月、1年後の検査・診察費用

2年目
以降
検査費

11,000円(税込)

1来院ごとの検査・診察費用(6ヶ月毎の定期検査が推奨されます)

※スリット検査:角膜や結膜、水晶体、虹彩などの前眼部といわれる部分を観察する検査です。
※眼底OCT検査:光の干渉性を利用して眼の奥の網膜や血管などの微細構造を画像化する検査です。副作用の有無を調べるために定期的な検査をおこないます。

<メーカーへ直接支払う費用>サブスクリプション料金

※メーカーとの契約はクレジットカード支払いのみ(JCBは使用できません)

サブスクリプションプラン
毎月払い 8,250円(税込)
1年分一括払い 89,100円(税込)
- 10%ディスカウント
2年分一括払い 158,400円(税込)
- 20%ディスカウント

※サブスクリプション料金の支払い手続きでエラー等が出る場合はクレジットカード会社へ直接お問合せ下さい。

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